後継者以外の方々にも目を配りつつ、後継者との相互理解を深めて、心理的な距離を縮めましょう。
社長と後継者が心を通わせられるよう、頻繁にコミュニケーションを取ることが基本です。
- 後継者との密なコミュニケーションを図る
社長さんと後継者との間に心理的な壁があっては、円滑な経営のバトンタッチは難しいでしょう。 お互い関心のある話題だけでなく、意識的に多くのトピックを取り上げて、自分の考えを伝えると同時に、相手の考えも理解するようにしましょう。 また、後継者の資質と、彼(彼女)の下した意思決定を認めない限り、経営のバトンタッチは実現しません。 後継者に多様な業務経験を積ませて、社長は後継者がどのように業務上の意思決定を下すのかを理解しておきましょう。
- 後継者をサポートする体制をつくる
経営上の最重要課題が事業承継であっても、社長の関心が後継者ばかりに向かうのは考えものです。 特に後継者以外の親族が社内にいる場合など、自分が退いた後に、社内外の関係者が後継者をサポートするよう、経営体制・人事を検討しましょう。
- 社員の動き方や、業務の流れを整理・改善する
社長の経験や勘を、そのまま後継者に引き継ぐことはできません。 トップダウンだけでなく、毎回指示しなくても(ボトムアップで)会社が動く仕組みをつくりましょう。