経営者として獲得すべきスキルと知識

事業承継

経営者として獲得すべきスキルと知識

質問
経営者として獲得すべきスキル・知識は?
答え
大きく三つの領域が必要です。 もちろん、理想像を追い求めないことも重要です。

現経営者や同業者がおそらくそうだったように、スキルや知識を体系的に獲得する必要はない、という考えで事業承継を進めることは大変、危険です。

政治・経済・社会環境の大きな変化、技術の進歩、さらに、以前のように成長が保証されていない市場において、日々、優秀・強力な競合が現れる状況を考えると、今までと同じやり方では、企業の存続は難しいでしょう。

さて、後継者が獲得すべきスキル・知識は、大きく三つの領域に分かれます。
  1. 基礎スキル~ビジネスパースンとして企業運営に関わる知識をバランス良く分かっていること(「経理・財務」「採用・人事」「契約・法務」「マーケティング」「情報リテラシ」など)
  2. 自社知識~意思決定や執行に関わる、社内外の状況を、分かっていること(「自社の経営資源」「自社のオペレーション」など)
  3. 経営者に求められる資質や、遂行すべき業務を分かっていること(「マインドセット」「経営戦略・事業計画」「リスク感覚」「人間関係の構築と維持」など)
上記の順番で獲得していくことが望ましいですが、全ての能力を備えた、理想の後継者はいないので、後継者(候補)の知らないこと・できないことが気になって、いわば減点法で後継者(候補)を評価してしまわないよう、注意してください。 img06.gif
 

カテゴリー:STEP2 候補者選び・後継者育成