生命保険・死亡退職金のメリット・デメリット

事業承継

生命保険・死亡退職金のメリット・デメリット

質問

相続・事業承継における生命保険・死亡退職金のメリット・デメリットについて教えてください

答え

生命保険のメリット・デメリットは以下のとおりです。

<メリット>
  • 相続の際に保険金を受け取ることができるので、その保険金を相続税の納税資金や代償分割の際の資金に利用することができる
  • 生命保険金の非課税規定の適用を受けることができるため、相続税の節税になる
  • 生命保険金の受け取りは遺産分割の対象外となりますので、指定した保険金受取人が確実に受け取ることができる
  • 契約者貸付制度により、一定の金額を限度として、契約中でも資金の借り入れを受けることができる

  • <デメリット>
  • 年齢、健康上の問題、病歴等により保険への加入が限定される
  • 長期にわたり保険料を支払う必要があるため、定期的に資金が必要
  • 予定利率、保険金等の変更等の他、保険会社が破たんすることがある


  • 死亡退職金のメリット・デメリットは以下のとおりです。

    <メリット>
  • 相続の際に退職金を受け取ることができるので、その退職金を相続税の納税資金や代償分割の際の資金に利用することができる
  • 死亡退職金の非課税規定の適用を受けることができるため、相続税の節税になる
  • 法人が退職金を支給することによって、法人において退職金分の経費(損金)が計上されるため、その分法人において法人税等の節税になる
  • 法人が退職金を支給することによって、法人において退職金分の純資産が減少するため、その法人の株式(いわゆる自社株)の評価を下げることができる

  • <デメリット>
  • 退職金を支給するための法人が必要
  • 法人が退職金を支払うことにより、法人の現金預金等が減少する
  • 退職金の支給の前に退職金規定を整備して、退職金の算定根拠を明確化する必要がある
  • 生前の役員給与の支給状況により、退職金の支給額が制限される

  • なお、生前に退職金を支給して事業承継を行う節税対策もあります。

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    カテゴリー:STEP5 相続・その後