遺言を事業承継に用いる場合の注意点

事業承継

遺言を事業承継に用いる場合の注意点

質問
遺言を事業承継に用いる場合のリスク・注意点は?
答え
遺言の場合は、一度遺言を作成しても、その後に撤回や変更が可能なため、知らず知らず、現経営者が遺言を撤回・変更していたという場合には、もともとの後継者候補者にとって不意打ちとなるおそれがあります。

また、遺言は、遺言者が死亡して初めて効力を発生させるため、現経営者が、亡くなるまで会社の株式を保有し続けるという事態も考えられ、現経営者から後継者へ経営権を移していくスケジュールが立てにくいという点もあります。

さらに、遺言で後継者として目されていた受遺者が現経営者よりも先に死亡してしまうというリスクもあります。この場合、法定相続により、想定していない人物が株式等の相続人として登場するリスクもありますので、注意が必要です。
 

カテゴリー:STEP3 相続・事業承継計画